母(贈与者)が持っている土地を、事情があって息子の私(受贈者)名義に所有権を移転することになりました。今回も、自分で法務局に登記申請することにしました。オンラインでの登記も考えましたが、登記識別情報がない時代の土地だったので、紙で申請をすることにました。書類の作成については、法務局の書式を参考にして、ネットでいろいろ調べて提出しました。これまで2回、自分で申請しましたが、2回とも法務局で行っている登記相談(無料)に予約して、書き方を指導してもらっていましたが、今回は、登記相談の空いている日がずいぶん先だったので、登記相談なしで申請しました。
提出書類
A ① 登記申請書(所有権移転(贈与))
② 印紙用紙貼付台紙
B ③ 委任状
C 「原本還付 原本に相違ありません 氏名 ㊞」表紙
④ 登記済権利証コピー
⑤ 贈与契約書コピー
D ⑥ 印鑑登録証明書
⑦ 住民票
⑧ 固定資産評価額通知書
E ⑨ 登記済権利書原本
⑩ 贈与契約書原本
F 返信用レターパックプラス
綴じ方は、Aでホチキス(割印)、Cでホチキス(割印)をしたあと、A+B+C+Dを重ねてホチキス。Eはクリアファイルにはさんだ。
覚え
① 登記申請書
・登記識別情報を提供することができない理由 → 不通知(登記済権利書だったため)
・送付の方法により登記完了証の交付を希望します。
送付の方法により登記識別情報通知書の交付を希望します。
送付の方法により原本還付書類の受領を希望します。
送付先の区分 申請人の住所 〇〇県〇〇市〇〇 (受贈者の住所)
③ 委任状
・日付と氏名(贈与者)はじきひつ自筆。私印を押す。
⑥ 印鑑登録証明書(贈与者)
⑦ 住民票(受贈者)
⑩ 贈与契約書原本
・贈与者・受贈者ともに自筆。実印。
今回の失敗
1 法務局に上記の提出書類を提出したときに、かなり(10分ぐらい)待たされました。何か中でバタバタしている様子でしたが、私の提出書類が問題でした。登記申請書に「送付の方法により登記識別情報通知書の交付を希望します。」と書いたためで、登記識別情報通知書は、本人しか受け取れず、「レターパックプラス」ではダメで、「本人限定受取(特)」とスタンプが押された封筒を渡されて、郵送料を再度請求されました。本人限定受取書留料金の785円と、送る書類の重さによって追加分70円の切手を買ってくるように教えていただきました。
こちらで準備しておいたレターパックプラスは、郵便局で払い戻し手数料を払って、葉書に変わりました。
2 書類を提出した次の日に、法務局から電話がかかってきました。登録免許税が700円分足りないということでした。私は、課税価格も登録免許税も1000円未満切り捨てだと思っていたら、課税価格は1000円未満切り捨てで、登録免許税は100円未満切り捨てだったようです。さっそくレターバックライトで、不足分700円分の収入印紙を法務局の担当者に送付しました。
その後
1 その年度末の確定申告で、贈与を受けたことを申請する必要がありました。相続時積算課税か暦年課税です。今回は、固定資産税評価額が110万円を超えることもあり、相続時積算課税を選んで申請しました。
2 相続した土地を売ったので、譲渡所得税がかかることがわかりました。譲渡所得税には不動産を売却した年の1月1日時点で5年を超えているかどうかで判断し、超えていない場合は短気譲渡、超えている場合は長期譲渡となり、
短期譲渡所得の税率 所得税30%+復興特別所得税0.63%+住民税9%=39.63%
長期譲渡所得の税率 所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%=20.315%
になります。今回、短期譲渡になるので、4割近くの譲渡所得税がかかることがわかりました。